“スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム” ★★
SPIDER-MAN:No Way Home
(2022年アメリカ映画)

監督:ジョン・アッツ
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ

出演:
トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイコブ・バタロン、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、マリサ・トメイ

 

トム・ホランド主演の“スパイダーマン”シリーズは三部作で、本作が完結編だそうです。

前作でミステリオによりスパイダーマンの正体がピーター・パーカーであると暴露されてしまい、ピーターやMJ(ミシェル・ジョーンズ)らはとんでもない騒ぎの渦中に落とし込められます。
追い詰められたピーター、<アベンジャーズ>の仲間であるドクター・ストレンジに、スパイダーマン=ピーター・パーカーであるという記憶を全ての人から消去してほしいと頼みこむのですが、ストレンジが術を実行しようとしている最中に何度も注文を付けたことから、術が失敗。マルチバースの蓋を開けてしまい、スパイダーマンの宿敵が次々と次元を超えて出現するという事態を招きます。

ここで面白いのが、トム・ホランドのピーターを見て、ドック・オクやグリーン・コブリンが、ピーター・パーカーじゃない、というところ。
どうも、トビー・マグワイヤのスパイダーマン、アンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンはトム・ホランドのスパイダーマンがいる世界とは、パラレルワールド(ユニバース)の存在であるらしい。
その別世界から宿敵が押しかけて来たわけですから、さすがにヒーローとはいえ、スパイダーマンは苦境に陥ります。
そんな時、親友ネッドがドクター・ストレンジの真似をして呼び出してしまったのは・・・。

まさに“スパイダーマン”シリーズの総決算、という様で、過去の“スパイダーマン”シリーズの重要ポイントも幾つか語られます。
それ故、過去の“スパイダーマン”シリーズを観ている方なら、此処こそ!と思いながら、堪能できるのではないでしょうか。

最後の結末は、ピーターにとっては極めて寂しい状況ですが、仲の良かったピーターとMJとネッドの三人、まだまだ若い、これからいくらでも希望はあると信じたいところです。
これでトム・ホランドのスパイダーマンと会えなくなるのか、と思うとちょっと寂しい。

2022.01.10

 


  

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