“パンチドランク・ラブ”  
PUNCH-DRUNK LOVE
(2002年アメリカ映画)

監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:
アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン

 

ほとんど最後まで、よく判らなかった、というのが正直な感想。
面白いかどうか、あるいは良い映画と感じるかどうかと、映画作品としての評価は別物である、と改めて感じた作品です。

主人公・バリーは、7人の強気な姉を持ち、マザコンならぬ姉コンとでも言える男性。時々切れてしまうのは、そのストレスの所為か。
またこのバリー、プリンを買い集めてマイルを貯め、一生飛行機にタダ乗りしようとする、ヘンなところも確かにある。
そんなバリーが、いかがわしいテレホンクラブに電話をかけ、クレジット番号から本名、自宅の電話番号まで正直に答えてしまったことから、金を脅し取られる羽目になる。
一方、姉の同僚・リナがバリーに関心をもち、知り合った二人は急速に恋に落ちます。この恋愛関係も実は唐突でよく判らない。
画面はずっと陰鬱な雰囲気が続き、よほど途中でやめようかと思いました。このまま見続けたら、気が滅入りそうです。

しかし最後、姉コンでいつも自信無げなバリーが、男らしさを発揮して果敢に行動したのは、恋する相手・リナという女性を得た故と言えるのでしょう。恋して初めてバリーは独り立ちできたのかもしれない。
見る前から題名に違和感を感じていたのですが、観終われば納得できる題名ではありました。

2002年カンヌ国際映画祭において最優秀監督賞を受賞した映画。

2004.05.04

 


  

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