“モアナと伝説の海” ★★
Moana
(2017年アメリカ映画)

監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
脚本:ジャレド・ブッシュ

声の出演:アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン・ジョンソン、レイチェル・ハウス
日本語吹替:屋比久知奈、尾上松也、夏木マリ



アナと雪の女王」に続く、ピクサー・アニメによるミュージカル。

“海に選ばれた少女”モアナが、生まれ故郷の島と海を救うため、たった一人船で大海原に乗り出すという海洋冒険ファンタジー物語。「アナと雪の女王」とは何もかも対照的なストーリィに仕上げられていると言って良いでしょう。

美しいサンゴ礁に囲まれた南海の、豊かで美しい島モツゥヌイ島。
その島で長の娘として生まれたモアナは、定められた運命に従い長の地位を継承しますが、ちょうどその頃、島で採れるココナツの実に異常が出たり、サンゴ礁内で突然魚が捕れなくなったり、という異常事態に向かい合うことになります。
それらの原因は、半神半人のマウイが命の女神テ・フィティの“心”を盗んでしまったために、暗黒の闇が広がりつつあるためと、モアナは祖母のタラから教えられます。
ところがそのテ・フィティの“心”を、海がモアナの手中にもたらします。
祖母に励まされたモアナは島と島の人々を救うため、父親の制止を振り切って、洞窟に隠されていた船に乗り込み、大海原に乗り出していきます。
まずはマウイを見つけ、その力を借りてテ・フィティの元へ向かう、というのがその計画ですが、さて・・・・。

「アナと雪の女王」は、女王が城から逃げ出すという後ろ向きの行動から始まり主な舞台は雪の山。それに対して「モアナと伝説の海」は、島を救うため冒険に乗り出すという積極的な行動で、主な舞台は南洋の大海原。
気持ちとしては本作の方が、当然ながらワクワクし、明るい気持ちになります。そして舞台として描かれる海の、何と美しいことか。
“海に選ばれた少女”という設定、それ故の海とのやりとりも素敵です。

したがって、両作を比べるならば本作の方に軍配を上げたい気がしますが、アナ雪の主題歌「Let It Go」だけには敵いませんね。

2017.03.11

        


  

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