“34丁目の奇跡” ★★
MIRACLE ON 34TH STREET
(1994年アメリカ映画)

監督:レス・メイフィールド
脚本:ジョージ・シートン&ジョン・ヒューズ
出演:リチャード・アッテンボロー、マラ・ウィルソン、エリザベス・パーキンス

 

クリスマス・ストーリィ。
本来12月に観た方が楽しめるのでしょうけれど、何故今頃観たかと言えば、小説本を読んで以来、映画の方も観たいと思っていたから。もっとも、映画と小説では若干ストーリィが異なっています。
元々1947年に映画化されてヒットした作品。今回見たのは、1994年のリメイク版です。

経営不振の老舗百貨店が、クリスマス時期に毎年恒例としてサービスしているのがサンタ・クロースの登場。
ところがいつものサンタ役が飲酒したまま登場しようとしたことから、女性部長のドリス・ウォーカーが急遽代役にたてたのが、サンタそっくり(?)の老人、クリス・クリンゲル。
このクリンゲル氏、本当に博愛的でサンタそっくりと人気沸騰、百貨店の業績も急回復。それを良しとしなかったのは、百貨店買収を目論んでいた競争相手。クリンゲル氏の信用失墜を企みます。
その結果、クリンゲル氏はニューヨーク州法廷に引っ張り出され、サンタは実在するか否か、クリンゲル氏はサンタか否か、が争われることになります。

つくづく感じるのは、アメリカ人というのは裁判好きだなァ、ということ。何もかも法廷で白黒をつけないと満足できないのでしょうか。とはいえ、その法廷で鮮やかな逆転劇があるのですから、法廷ミステリ好きの私としては、あながち批判はできません。
クリンゲル氏以外の重要な登場人物は、サンタの存在を信じないというドリスとその娘スーザンの母娘、それに対してスーザンにサンタを信じさせたいと願う隣人の弁護士ブライアン・ベッドフォード。
サンタの存在を信じられた方がどれだけ楽しいことか、夢を信じることは大事だよなぁと、改めて感じさせられた映画です。

※1947年版の顔ぶれは、監督がジョージ・シートン、出演はモーリン・オハラ、子役にナタリー・ウッドというのですから、懐かしい。

2003.09.21

   
 → 原作:「34丁目の奇跡」

  


  

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