“2人の男とひとりの女” ★★
ME,MYSELF & IRENE
(2000年アメリカ映画)

監督・脚本・制作:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー
出演:ジム・キャリー、レニー・ゼルウィガー

 

サスペンス風の筋立てなのですが、コメディですね、これは。

人の良すぎるパトロール警官、チャーリーが主人公。
どれだけ人が良いかというと、妻が生んだ男の子3人共はっきり黒人系の容貌(夫婦2人共白人系)だというのに、自分の子供として愛し育ててきた。おまけに、途中妻は黒人男性と共に彼の元を去ったというのに、その後も彼は息子達をずっと男親の手で育て続けた、という程。
しかし、チャーリーは実は怒りを自分の中に抑え込んでいたのです。その結果、ついにチャーリーは2重人格に分裂し、ハンクという悪い人格が登場します。
そんなチャーリーが、アイリーンという若い女性の護送をすることになるのですが、それが事件の始まり。
何を勘違いしたのか、犯罪者一味は、アイリーンが何か秘密を掴んだと思い込み、アイリーンを消しにかかります。ところが、チャーリーとハンク、アイリーンは、調査官殺しの容疑までかけられ、犯罪一味と警察から追われる羽目になる、というのが本ストーリィ。

とにかく、見ものはジム・キャリーの芸達者ぶり。人格が変わる場面等、顔の表情の変化がお見事!  また、一人の身体を使って2人の人格がつかみ合いをする場面など、もう圧巻です!
ジム・キャリーだけでなく、アイリーン役のレニー・ゼルウィガーも素晴らしい。美人という訳でなく、普段着のままの女性という雰囲気ですが、親しみ易く、とても魅力的。ジム・キャリーの派手な演技とは対照的ですが、相当の演技力で、見ているだけで楽しい女優さんです。
よくぞ「ブリジット・ジョーンズの日記」の主役に選んでくれた、と感謝したいほど。「BJ」を見るのが、今からとても楽しみです。

結末は極めてアメリカ的。スカッとします。

2002.01.19

 


  

 to 映画note Top     to 最近の映画 Index