“ブロンド・ライフ” 
Life or Something Like it  
(アメリカ映画)

監督:スティーブン・ヘレフ
脚本・原案:ジョン・スコット・シェパード
出演:アンジェリーナ・ジョリー、エドワード・バーンズ、トニー・シャロープ

 

ニュース・ワイドショーのレポーターとして売り出し中のブロンド美人、レイニーが主人公。
同棲中の恋人は大リーグの野球選手で、今のレイニーは何もかも上り調子。必ずしもうまくいっていないのは、父親と姉との関係くらい。
そんなレイニーが、ホームレスの預言者ジャックからあと1週間の生命と預言され、他の預言が次々と当たるものだから不安をかき立てられる、というストーリィ。
まあ、人生あと残り僅かと宣告されれば、誰しも今までの人生これで良かったのかと思うのでしょうけれど、そんなストーリィがぴったり当てはまるのがアメリカ社会らしいところ。
社会における成功=人生の成功と言えるのか、繁栄中のアメリカであればその答えは勿論yes だったのではないかと思うのですが、それがそうではなくなっていることが、曲がり角にある現在のアメリカ社会を現している、と感じられます。

成功だけをずっと夢見てきたレイニーが、生活の楽しみ・本音での恋愛関係と、仕事と、どちらを最後に選択するのかが本作品の主眼。
主役を演じたアンジェリーナ・ジョリーがブロンド美人になって熱演していますが、ブロンド=華やかな成功、というイメージなのでしょう。
トゥーム・レイダー”とは全く隔たった印象のアンジェリーナ・ジョリーを見れることと、預言が実現するのか否かという興味が本作品のミソ。

2003.12.27

   
  


  

 to 映画note Top     to 最近の映画 Index