“TIME/タイム” ★★
In Time
(2012年アメリカ映画)

監督:アンドリュー・ニコル
出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド

 

近未来社会を舞台にしたSFサスペンス。
シネコンで見損なったため、レンタルDVDで観ました。

その未来社会、どんな社会かというと、すべての人間の成長は25歳でストップし、それ以上齢を重ねても風貌が年を取ることがない、という世界。その代わり、それ以降の寿命はコントロールされ、収入も支払いも寿命で取引される。そして腕には残り寿命が常に電子的に表示される。つまり寿命=通貨ということ。
よく貧乏をその日暮らし、と言ったりしますが、この世界では本当にそうなのです。富裕な人間が暮す地域では 100年を超える寿命を得ている人間もいれば、貧困地域では僅か1日の寿命で生き繋いでいる人々が当たり前という社会。まさに金、食べ物ではなく、寿命という点でその日暮らしなのですから恐ろしい。

主人公は貧困地域で暮らす青年ウィル。長い寿命を持っていることで逆に絶望感を抱いていた男性から 100年という寿命を贈られ、不合理な社会への復讐を胸に富裕地域へと乗り込みます。
そんなウィルと行動を共にすることになったのは、大富豪の娘シルビア。当初はウィルから人質にされたものの、安逸な生活に元々不満を抱えていたらしく、ウィルとペアを組んで暴れまくることになります。
その2人を、時間監視員が執拗に追う、というストーリィ。さて・・・。

寿命は人と人とのやり取りができるという訳で、腕に表示された時間=寿命がストーリィの展開に連れてコロコロ変わります。生死の危険より、残された寿命の多寡がそのまま生命を左右するのですから真にスリリング。
時間を用いたサスペンスという題材の面白さもさることながら、シルビアを演じるアマンダ・セイフライドがとてもセクシーで目を奪われます。「マンマ・ミーア!」や「ジュリエットからの手紙」の純真そうな娘のイメージと正反対、黒髪に目元もクッキリ、黒いミニスカートのドレスでバッチリ絵になっています。
お薦めできる、SFサスペンスアクションです。

2012.08.18

       


  

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