“インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国”★☆
Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull
(2008年アメリカ映画)

監督:スティーヴン・スピルバーグ
制作総指揮:ジョージ・ルーカス、キャスリーン・ケネディ
原案:ジョージ・ルーカス
脚本:デヴィッド・コープ

出演:
ハイrソン・フォード、シャイア・ラブーフ
、レイ・ウィンストン、カレン・アレン、ケイト・ブランシェット、ジョン・ハート

 

19年ぶりとなるシリーズ第4弾。
マヤの黄金都市伝説、宇宙人の証ではないかと思われるクリスタルの頭蓋骨の謎を巡り、ソ連軍とインディ・ジョーンズら仲間たちがスリル満点の冒険活劇を繰り広げるというストーリィ。

さすがにハリソン・フォードも身体つきがすっかり変わっていて、長い年月が過ぎたことを感じさせられます。
“インディ・ジョーンズ”シリーズの見どころは派手で目まぐるしいアクションにあります。こんな歳になってまで、相変わらずよくまぁやるわ、というのがまず感じるところ。人気俳優というのも辛いものです。
もっとも、ストーリィ上も相応に歳をとっている訳で何もかもインディ・ジョーンズ頼りとはいかず、それを補うように若者のマット・ウィリアムズが登場、インディ・ジョーンズの若き相棒としてアクション部分をかなり肩代わりしています。
それと敵役となるソ連の女性将校をケイト・ブランシェットが演じていて、これも本作品の見どころのひとつです。
(※シャイア・ラブーフは「
トランスフォーマー」、ケイト・ブランシェットは「エリザベス」で主演)

もっとも、さすがにシリーズの前3作を越えるものではありません。
観ている最中は次から次へとめまぐるしく展開されるアクション・シーンを堪能するものの、観終わってしまえばそれで終り。元々このシリーズ、そうした傾向があります。

その一方、所々ファンへのサービスが行き届いているな、と感じるところがあって、本作品はかつての“インディ・ジョーンズ”シリーズ・ファンに対する最後のプレゼント、と受け留めるべきだろうと思います。
その意味では充分楽しめた作品であり、いまさら過去の作品の出来と比べてああだこうだという方が野暮、というものでしょう。

冒頭、まずエルヴィス・プレスリーの曲が流れるのが楽しい。そしてマット・ウィリアムズの当時の若者らしい気取り方、あの時代へのノスタルジーを感じさせてくれます。
時代は第二次戦時中から1957年という東西冷戦時代に変わったため、敵もドイツ軍からソ連軍に変わっています。これもまた、往年の“007”シリーズ時代を思い出させられて懐かしい。
西側が描くソ連軍、ソ連将校って、いつもあんな感じだったんですねぇ。
それと、シリーズ第1作から繋がる要素があります。そのために、第1作に登場した相棒の女性、マリオンが途中から再登場。インディ・ジョーンズの残る人生に決着をつけたという点でも、やはりファンへのプレゼントだな、これは。

2008.07.05

 


  

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