“DIGGER/ディガー” ★★
Digger
(2026年アメリカ映画)

監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
原案:サビーナ・バーマン
脚本:アレハンドロ・G・イニャリトゥ、サビーナ・バーマン他
出演:トム・クルーズ、リズ・アーメッド、ジョン・グッドマン、サンドラ・ヒュラー、マイケル・スタールバーグ、ロバート・ジョン・バーク、ジェシー・プレモンス

 

予告編を観ただけではもうひとつ内容が掴みきれなかったのですが、実際に観てみた結果はというと ・・・ あぁ、こういう映画だったのか、というひと言。

地球温暖化によって引き起こされた地殻変動により、グリーンランドから巨大な一部が海に流れ出て、北米大陸に衝突。その結果、陸地の多くが水に沈み、世界は絶望的な未来を迎える至る。
その責任は誰にあるのかというと、傲慢で強欲な石油王のディガー。自分の利益のことしか頭になく、地球環境がどうなろうと知ったもんか、という人物。危機を警告されたにもかかわらず、その警告を無視して、化石燃料を掘りまくった結果。
怒り心頭の米国大統領から後始末を押し付けられますが、謝罪するどころか、大勢の要求に応じたまでと、大演説を繰り広げ、開き直る始末。さて・・・。

このディガーの原型はまさに、地球温暖化など嘘っぱちだ、(化石燃料)を掘って掘って掘りまくれと暴言を吐いた、トランプそのものではないか。
ディガーと無責任な大統領という二人の組み合わせは、事業家と政治家という二面にトランプを分裂させただけ、と感じます。

観ていて最初は戸惑ったのですが、本作品、作中作という仕掛けがなされています。
すなわち悪辣で世界に害をもたらしたディガーという人物の行動ぶりを、役者たちが舞台で演じている、という設定。

この作中作という設定が、実に意味深。
つまり、演じている役者たちによるディガーという実在人物への批判であり、それはそのまま現実の制作者たち、俳優たちによるトランプへの批判、と受けとめるからです。
そう思うからこそ、本作品は刺激的であり、面白い。

2026.10.12

         


   

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