“ディープ・ブルー” ★★
DEEP BLUE
(2003年イギリス/ドイツ映画)

監督:アラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット
ナレーション:マイケル・ガンボン

 

海、そして海に生きる様々な生物たちを映した海洋ドキュメンタリー映画。

この映画を観ていると、海は生命の源ということを改めて実感します。
しかし、海は決して安全な場所ではない。そこでは非情ともいうべき弱肉強食の論理も厳然としてあるのです。
作品中では、子アザラシを襲うシャチ、子コクアザラシを狩るシャチの群れが象徴的(いずれも強者がシャチである点、かつて海のギャングを言われたシャチにふさわしい)ですが、地味ながらも魚の群れに襲い掛かるイルカ、大型の魚、海鳥、最後に登場する鯨のシーンも同じこと。

当たり前といえば当たり前のシーンの数々ですが、相手は何といっても自然であり、自然界の生き物、撮影は相当な苦労あってのものだと思います。
そんな苦労を重ねてこのような作品が創りあげられたことに感動を覚えます。

なお、本映画は英国BBCが撮影に4年半もの歳月をかけ、2百ヶ所ものロケ地をめぐって撮り上げた合計7千時間に及ぶフィルムから作り上げられたものとのこと。

2005.08.14

       


  

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