“ワタシにキメテ” 
Chasing PAPI
2003年アメリカ映画)

監督:リンダ・メンドーサ
脚本:スティーヴ・アンティン

出演:ロゼリン・サンチェス、ソフィア・ヴェルガラ、ジャキ・ヴェラクレス、
エドワード・ヴェラステーギラステーギ

 

“プリティ・ピンク・コメディ”シリーズのひとつ。
ハンサム男パピことトマスは、マイアミのダンサー・シシ(
ソフィア・ヴェルガラ)、シカゴの弁護士・ロレナ(ロザリン・サンチェス)、ニューヨークの金持ちお嬢様・パトリシア(ジャキ・ヴェラクレス)と3股をかけた恋人関係。
その3人がTVの占い番組をみて、突然ロスアンジェルスの自宅に押し寄せてきたからたまらない。パピの留守中に上がりこんだ3人は鉢合わせてしまい、3股かけられていたことに気づく。それから始まる、3人の美女によるドタバタ・コメディというストーリィ。

これと似た映画が以前ありました。
アラン・ドロンにミレーヌ・ドモンジョ、パスカル・プチ、ジャクリーヌ・ササールという当時人気の高かった3人女優が絡んだ、「お嬢さんお手やわらかに」という、私のお気に入りのロマンチック・コメディです。
それと比べてしまうと、どうしても本作品は単なるドタバタ劇に過ぎなくなります。人気女優だったあの3人ほどの輝きはないし、モテ男のトマスは3人の怒りを考えただけでも失神してしまうという意気地なさ、アラン・ドロンの足元にも及びません。
結局「お嬢さん」の1人+3人のロマンチック・コメディとは違って、本作品は女性3人によるドタバタ・コメディと言わざるを得ません。
途中犯罪事件にも巻き込まれ、3人がチームのように気を合わせて自分たちが各々抱えていた殻を破るに至る、というところがミソでしょう。

こういう映画となると、自分だったら3人のうち誰が一番良いか、ということに考えは向くのですが、キャラクター的には3人各々一長一短ありそう。
映画の登場人物という点からみるならば、
ロザリン・サンチェス演じるロレナが一番楽しめます。ミスコンのミス・プエルトルコに間違えられるというラテン系のエキゾチックな美貌と、弁護士のくせにミスコン出場、ステージの上でのダンサーというとんでもないことまでやらされる羽目になる、その段差の大きさが面白い。
美人女性3人による、気軽に楽しめるドタバタ・コメディ。

2005.02.06

      


  

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