“チャーリーズ・エンジェル” 
CHARLIE'S ANGELS
(2000年アメリカ映画)

監督:マックG
製作:D・バリモア、レナード・ゴールドバーグ、ナンシー・ジョヴォネン
脚本:ジョン・オーガスト、ライアン・ロウ
出演:キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュウ、ビル・マーレー

 

昔人気のあったTVドラマ・シリーズの映画化。もちろん設定は同じですが、主人公・出演俳優は入れ替わり。
懐かしさに惹かれて観たのですが、TV版の方が魅力があったような気がします。それに比べ今回の映画版は、マンガ的。

大金持ちチャーリーから声だけの指示で、3人の美女(エンジェル)が事件解決に奮闘する、というのが“チャーリーズ・エンジェル”の筋書き。美女だけだと鼻持ちなりませんが、そこにボスレーという三枚目の中年男性が加わります。チャーリーとの連絡調整係りという役割。それがあってこその魅力的なチーム、という雰囲気でした。
TV版の3人は、ファラ・フォーセット・メジャーズ、ジャクリーン・スミス、ケイト・ジャクソン。いずれも身長高くすらりとしていて、カッコイイ美女たち。この中で人気が沸騰したのが、ブロンド美女のファラ・フォーセット。TVドラマ「バークレー牧場」、「六百万ドルの男」のリー・メジャーズの夫人でしたが、まもなく離婚して単にファラ・フォーセット。でも、私としては、ジャクリーン・スミスあるいはボーイッシュな感じのケイト・ジャクソンの方が好きでした。
その後、ファラ・フォーセットが出演を降りて、代わりにその妹役として3人組に加わったのがシリル・ラッド。西部劇の名作「シェーン」の主役、アラン・ラッドの息子のお嫁さん。何故かこのドラマ、人気が出たのは人妻女優ばかり。

それに比べると、キャメロン・ディアス(ナタリー役)も、ドリュー・バリモア(ディラン役)も、エンジェルのイメージにそぐわない。
とくにドリュー・バリモア! 身長も低いし、これまでドジで不器用な主人公ばかり演じてきた、ということもあるでしょう。ルーシー・リュウ(アレックス役、TVドラマ「アリー my Love」に出ていた)一人、どうにか似合っていたという印象です。
そんなこともあって、特撮を駆使したアクション・シーンにより、3人の物足りなさをカバーしています。結局、冒頭の空中シーンが一番圧巻だったような気がします。
今回ボスレー役を演じるのは、ビル・マーレー。この配役もちょっと不満です。TV版では人の良いおじさん、といった役柄でしたが、ビル・マーレーはいかにも一癖ありそうな感じですものね。
率直に言って、今更“チャーリーズ・エンジェル”でもないだろうと思うのですが、「バットマン」等のリメイクも人気が出たので、仕方ない事かもしれません。ただ、話題ものとして盛り上げた程のことはなかったな、というのが感想です。

2001.05.26

  
 → “チャーリーズエンジェル フルスロットル

 


    

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