“キャンプ!” 
CAMP
2003年アメリカ映画)

監督・脚本:トッド・グラフ
出演:ダニエル・リタール、ジョアンナ・チルコート、ロビン・デ・ジーザス

 

“俳優養成キャンプ”に集まってきた若者たちを描く、青春ミュージカル映画。
現代っ子らしい若者たちばかりが集まっているかと思えば、悩みを抱えたゲイのマイケル、奥手の女の子エレン、父親に口に矯正具をはめられ減量を命じられているジェンナと、いずれも問題を抱えた参加者が多い様子。
その中で、新参加のヴラッドはいかにも爽やか青年という印象なのですが、彼もまた何か問題をかかえているらしい。さらに、元人気作曲家だったが、今は落ちぶれて酒びたりのハンリーが講師として招かれて...というストーリィ。

このキャンプは、悩みを抱えた彼らには逃げ場となっているようなところがあります。しかし、キャンプでの友情や恋を通して、やっと彼らはありのままの自分を出していくことが出来るようになる。そうして成長していく若者像を爽やかに描いた作品です。
当然の如く思い出されるのは、かつて芸能学校の生徒たちを描いた青春映画「フェーム」。本ストーリィの中でもその題名が一度触れられています。
私自身がその頃若かった、同世代だった所為か、「フェーム」の方がもっと刺激あったように思います。
本作品は爽やかな分、おとなしいという印象。でも、参加者役となった俳優たちの歌、踊りには新鮮な若々しさがあり、それなりに楽しめます。

2005.02.26

      


  

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