“悪いことしましょ”
BEDAZZLED
(アメリカ映画)

監督:ハロルド・ライミス
出演:
ブレンダン・フレイザー、エリザベス・ハーレー、フランシス・オコナー

 

まあまあのコメディ。いかにもアメリカ的な題材です。
主人公エリオットは、性格が軽薄で、仲間内でも敬遠されている存在。そんな彼も、人並みに同じ会社の美人アリスンに憧れているが、相手にもしてもらえる筈もない。
その時エリオットを手招きするひとりの美女、何とその正体は悪魔でした。
悪魔は、エリオットの願いを七つ叶える代わりに魂を売り渡すという取引を持ちかける。迷いながらも契約を結んだエリオットの前には、望みどおりアリスンとのロマンスが....とスムーズにいく筈がない
 依頼した望みは叶えられるものの、肝心のところで常に裏切られる訳です。
まあ、ゲーテ「ファウスト」のノリですね。使い古された題材のコメディというところでしょう。まあ見所としては、“オースティン・パワーズ”のエリザベス・ハーレーを妖艶な悪魔に仕立て上げ、コスプレまがいに、婦人警官、薬剤師、女学生、弁護士といろいろな格好をさせたことにあるのでしょうけれど、マイナーな趣味ですね、コレは。
エリオット演じるブレンダン・フレイザーも、悪魔が願いを叶える度いろいろな人物を演じる訳ですけれど、マイケル・ジョーダンばりのプロバスケ選手になるシーンが一番の見もの。取材に訪れたアリスンとのやり取りがユーモラス。
悪魔とくれば、当然神様も登場し、その辺りで救われるストーリィ。“結果”より“プロセス”が大事とエリオットが悟るのは、充分予想できる結末です。ですから、まあまあのコメディと評価する次第。

※神様が登場する映画はかなり多いです。覚えがあるものでは、“素晴らしき哉、人生!”、“天国からきたチャンピオン”、“オー・ゴッド!”でしょうか。コメディとしてなら、やはりジョン・デンバー主演の“オー・ゴッド!”だったでしょうか。

2001.08.07

 


   

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