“ママの遺したラヴソング” ★★
A LOVE SONG FOR BOBBY LONG
(2004年アメリカ映画)

監督:シェイニー・ゲイベル
原作:ロナルド・イヴァレット・キャップス
脚本:シェイニー・ゲイベル
出演:ジョン・トラヴォルタ
、スカーレット・ヨハンソン、ガブリエル・マクト、デボラ・カーラ・アンガー、デイン・ローデス

 

男と自堕落な生活を送っていた少女パーシーは、歌手だった母親ローレンが死んだという報せを受けて、ニューオーリンズの母の家へ戻る。
しかし、そこには2人の男が住んでいて、ローレンは家をパーシーと自分たち3人に残したのだという。ひとりは元大学文学部の教授だという初老のボビー・ロング、もうひとりはその教え子だった作家志望の青年ローソン。
仕方なくパーシーは2人の男性との共同生活を始める。
パーシーが自堕落だったのは、母親に愛されたという記憶がないため。そのため自分の人生に希望が持てずにいる。ボビーとローソンの2人はこの家に留まっていたいという利己心も併せ持ちつつ、そんなパーシーを励まし、学校に通わせ大学進学への道を開いてやろうと務めます。2人のほか、亡き母親ローレンの友人たちの励ましも受けて、ようやくパーシーは希望をもって前に進もうとする。
しかし、パーシーはボビーとローソンが内緒にしていた事実から2人の裏切りを感じてしまう。それでも最後には、自分に対する母親の深い愛情を知り・・・というストーリィ。

最後まで至らないともうひとつ判りにくいストーリィでしたが、パーシーを演じるスカーレット・ヨハンソンと、ボリー・ロングを演じるジョン・トラヴォルタの演技のぶつかり合いが見応えあり、少しも飽きません。
ファンである所為か、私としてはジョン・トラヴォルタよりスカーレット・ヨハンソンの演技の方に魅せられていました。
18歳の少女という設定はう〜んという気がしないではないが、強がって大人ぶっているけれども実は孤独な寂しさを抱えつつそれを隠しているという主人公、スカーレット・ヨハンソンには適役だったと思います。

突っ張った表情から、人を信じられる表情に、そして最後に家族を愛する表情をみせるに至る、そんな少女パーシーの内面の変化が本ストーリィの見処。
観た甲斐を覚える、納得感のある作品です。

2007.09.18

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