“オズの魔法使 ★★
THE WIZARD OF OZ
(1939年アメリカ映画)

制作:マーヴィン・ルロイ
監督:ヴィクター・フレミング
原作:ライマン・フランク・ボーム
脚本:ノエル・ラングレー、フローレンス・ライアソン、エドガー・アラン・ウールフ
出演:ジュディ・ガーランド、バート・ラー、ジャック・ヘイリー、レイ・ボルジャー、ビリー・バーク、マーガレット・ハミルトン

    

ミュージカルを語ると必ず出てくる名作。
でも、日本で公開されたのが、制作から15年も経ってからとは思いませんでした。何故なのでしょう?
TVのロードショーで一度放映された時に時間がなくてちょっと観ただけ。
一度は観ておかなくては話にならないと、観た次第です。

ストーリィは、カンザスの田舎に住む少女ドロシーが、愛犬トトともに家ごと竜巻に吹き上げられ、夢の国オズに辿り着いてしまうというのが出だし。
家に帰るためにはオズの魔法使いに頼むしかないと、良い魔女から助言されたドロシーは、オズの魔法使いの住むエメラルドの都を目指します。
途中道連れになるのは、脳ミソがないというカカシ(ボルジャー)、心がないというブリキ男(ヘイリー)、臆病者のライオン(ラー)。ドロシーと一緒にオズの魔法使いに願いをかなえてもらおうというのが3人の目的。
そしてその4人の前に立ち塞がるのが、ルビーの靴を狙う悪い魔女。

ジュディ・ガーランドが一躍スターになった作品として有名です。
ファンタジーな物語に加え、カカシ、ブリキ男、ライオンのメーキャップ・衣装は実にお見事。特にカカシ、ライオンのキャラクターは素晴らしい。
でも、観た感想を率直に言うと、ミュージカルとしてはそれ程感激するほどのものではありません。
踊りという面であまり観るところがないからでしょう。最近ダンスの素晴らしいミュージカル作品を立て続けに観た所為か、ことさらにそれを感じます。
大人も子供も楽しめるミュージカルであることには間違いありませんが、所詮おとぎ話に過ぎないと思えます。

アカデミー主題歌賞を受賞した“オーバー・ザ・レインボー”、これはさすがに名曲です。
極端に言ってしまうと、この歌を生み出したこと、ジュディ・ガーランドというスターを送り出したことがこの映画の価値かもしれません。

2005.09.23

 


 

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