“少林サッカー” ★★
少林足球 SHAOLIN SOCCER
(2001年香港映画)

監督:チャウ・シンチー、リー・リクチー
脚本:チャウ・シンチー、ツァン・カンチョン
出演:チャウ・シンチー、ヴィッキー・チャオ、ン・マンタ

 

台湾旅行に家族で行った時、ホテルでテレビをつけたらこの映画を放映していました。観光旅行中でしたから、途中の一部分を見ただけ。いずれビデオで見ようと思っていた作品です。

少林寺拳法を広めようとしている主人公・シンが、サッカーの監督・ファンから誘われ、少林寺を広めるには絶好の機会とばかりに、兄弟弟子を集めてサッカーチームを結成。全国大会に優勝しようというストーリィ。
クンフーに、現在人気のサッカーを組み合わせた着想はお見事。そんな映画ですから、見所は何と言ってもサッカーの試合場面。非現実的だろうが何だろうが、楽しめれば充分。その期待には応えてくれています。
決勝戦の相手方は、筋肉強壮剤で鉄人のようになったデビル・チーム。壮絶なバトルが繰り返される、それがこの映画のクライマックス。

主人公といい、ゴールキーパーといい、ブルース・リーそっくりの仕草をするところが笑えます。ブルース・リーもまた中国拳法を広めようとした、本映画の主人公もまたサッカーを通じて少林寺拳法を広めようとしている、そんな共通点がある故に、ブルース・リーの真似事も許すほかないでしょう。

男中心の闘うストーリィの中で、紅一点、太極拳を操る娘・ムイの登場が光っています。度々の変身、そして決勝戦での重要な役割等々。また、彼女の登場が本作品に青春ラブ・ストーリィの味わいを与えています。少林寺に対して、柔よく剛を制すという太極拳の達人という位置付けも面白い。

ともあれ、単純に楽しめる娯楽作品です。

2002.12.07

    


  

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