“幕が上がる” ★★
(2015年日本映画)

監督:本広克行
原作:平田オリザ
脚本:喜安浩平
出演:百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏、黒木華、ムロツヨシ、清水ミチコ、志賀廣太郎

  

弱小高校演劇部を主人公にした青春ストーリィ。ビデオ鑑賞です。

地区予選で敗退後3年生が引退。2年生の高橋さおりが新部長となりますが、何をどうした良いのか、戸惑いどころか不安でいっぱい。
そんな時、新任に美術教師=吉岡美佐子がかつて“学生演劇の女王”と呼ばれた存在とわかり、さっそくさおりらは吉岡に指導を依頼します。
それまでただなんとなく演劇部という感じだったさおりらが、吉岡の的確な指導を得てみるみる変わっていく。そして遂には全国大会を目指す! と堂々と口にできるまでになります。
そんな姿はまさしく高校生らしいもので、そうした彼女らの姿を描いた本作品はまさしく高校青春ストーリィの王道を往くもの。

序盤、つたない演技と思えたももいろクローバーZの面々も、ストーリィの進展に伴い次第に各役柄に嵌っていくように見える処も楽しい。
しかし、それは黒木華という女優が本作品に投じられているお陰。彼女の演じる吉岡の本気度が、本作品全体を引き締めて質の高い作品に引き上げていると言って過言ではありません。

もっとも、平田オリザさんの原作がそもそも優れている、ということも忘れてはいけないのですが。
充分に楽しめた、高校青春ストーリィの佳作です。

2015.11.03

  
※原作 → 「
幕が上がる

        


  

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