“くちびるに歌を ★★
(2014年日本映画)

監督:三木孝浩
原作:中田永一
脚本:持地佑季子、登米裕一
出演:
新垣結衣、木村文乃、桐谷健太、恒松祐里、下田翔大、葵わかな

 

アンジェラ・アキのヒット曲「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフにした青春小説、中田永一「くちびるに歌を」の映画化。
原作ストーリィはやや複雑ですが、映画化故に単純化されていて、かえってすっきりと爽やかな物語になった印象です。

舞台は長崎県の離島、五島列島にある島のひとつ。その中五島中学校に、産休に入った音楽教師=松山ハルコの代替教員として、彼女の親友だという柏木ユリが船で島にやって来るところからストーリィは始まります。
この島出身で彼女もまた中五中学校の卒業生だという柏木ですが、最初から仏頂面で、おまけに任された合唱部の指導にしてもどこか投げやり。
そのうえ名の知れたピアニストだというのに、何故かピアノは弾かないというのが合唱コンクールを目指す部員たちの指導を引き受ける条件だったりと。
部長の仲村ナズナはそんな柏木に反発しますが、一方、美人の柏木目当てに男子生徒たちが合唱部に入部してきたりと、面倒事がいろいろと増えていきます。

原作も好きでしたし、主演の新垣結衣さんも私の好きな女優の一人、そして肝心の映画そのものも爽快で素直に感動できる作品に出来上がっていて好感。
そして、冒頭と最後のシーン、五島列島に近付く船と出港していく船を遠景に捉えた光景がとても美しくて魅せられます。
青い海、白い船、そして島という風景、素敵でしたねェ。

2015.02.28

   
※原作 → 「くちびるに歌を

   


  

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