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先日亡くなった東野圭吾さん原作の映画化。私としては未読の作品。
既読分お気に入り作品の映画化は嬉しいものですが、未読作品を映画化によって楽しめるというのも嬉しいものです。ただし、それはその作品が優れていてこそのこと。
本作はまさにそうした作品であり、かつまた、映画化向きの作品であった、ということもあるでしょう。
評判の良い弁護士=白石健介(中村芝翫)が刺殺されて発見されます。
捜査の中で浮上したのは、愛知県に住む倉木達郎(三浦友和)という高齢男性。
その自宅に赴いた刑事=五代(柄本佑)に、倉木はあっさりと白石殺害を自供するばかりか、既に決着した過去の殺人事件についてまで自供し、捜査陣を驚愕させます。
しかし、倉木の息子である倉木和真(松村北斗)は父親が罪を犯したとは到底信じられず、白石の娘である美令(今田美桜)は倉木が語ったという父親の人物像はまるで父親とは信じられない。
偶然出会った和真と美令は、互いに警察の説明に疑問を抱いていることを知り、二人で協力しながら真相を突き止めようとします。
加害者の息子と被害者の娘が真相解明について協力し合うという、通常では考えられないことが生じる、本作の題名はその意味。
まず事件発生、警察捜査、倉木逮捕までの部分が以外と長く、これでは真相解明部分が薄っぺらくなってしまうのではないかと心配しましたが、そんなことは全くなし。
テンポが良い所為か、無駄なく要所をきちんと押さえている所為か、観ていて十分に面白く、観応えがありました。その先が全く読めない、という展開でもありましたし。
今田美桜さんの好演が光ります。勇気をもって父親の真相を明らかにしようとする強い女性、美令を見事に演じています。
事件決着後の最後の場面、原作とは少し違いますが、美令の立ち姿に深い余韻があって、心に残ります。
※映画を観た後、書店で原作をざっと見てみました。原作では、最後の場面どうだったのだろうか、と。
文章で描くのならそれで良いと思いましたが、映像では映像に相応しい最後があるというもので、両者の違いには納得。
2026.09.04
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