“電車男” 
(2005年日本映画)

監督:村上正典
原作:中野独人
脚本:金子ありさ
出演:山田孝之、中谷美紀、国仲涼子、瑛太、佐々木蔵之介、木村多江

 

2ちゃんねるの掲示板でのやりとりが評判となり、単行本になった「電車男」の映画化。

元々ネット掲示板でのやりとりですから、同じく文字媒体の本には向いていたものですが、映画化となるとあの面白さは得られないのではないかと、暫く観るのを見送っていました。
結局は気になって観ましたが、感想は次のとおり。

あの「電車男」を映画化すると、こういう持ってきかたになるのかァと思ったのが第一。
しかし、いくら23歳の純情オタク青年といっても、あの落ち着きのなさは過剰ではなかろうか、というのが第二。
結末は原作とだいぶ異なりますが、映画化となればこういう展開に持ってくるほかないのだろうなァ、原作とは別物のストーリィと思って観た方がいいだろうなァというのが第三。

冴えないオタク青年「電車男」に対し、一方の美女エルメスは一流会社勤めで良家の令嬢風、この組み合わせはいくらなんでも嘘っぽ過ぎる。
これ故にラブ・ストーリィとしての感激はイマイチ。
雨鱒の川」での母親役のイメージが強く残っているので、中谷美紀のエルメス役はどうかなぁと思っていたのですが、それを越えて彼女の好演が目立ちました。

2006.01.09

    
→ 原作:「電車男
   


  

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