1993年1月
河出書房新社
1996年04月
河出文庫化
1993/02/11
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イギリス人である著者夫婦が、フランスの田舎プロヴァンス地方に移り住みます。本書は、そのプロヴァンスにおける1年間の生活記録です。
久々に、じっくりと落ち着いて読むことができました。
プロヴァンス地方特有の寒波と言ったら良いのでしょうか、“ミストラル”や、近辺の個性豊な隣人たち。著者夫婦は様々な体験をすることになります。
何よりも印象深かったのは、殆どの人達が、食べることに最大の関心を持ち、また美味しいものを楽しく食べることに長じ、かつそうした生活を満喫していること。
羨ましくなるような、人生の満足感、幸福感が、読んでいる最中にも本書から滲み出て来るようです。
パリのような都会と違って、堅苦しいようなレストランは登場しません。そのくせ、美味しそうな、タップリと量感ある料理が頁を賑わしています。トリュフのたっぷり入ったオムレツ、次々と出てくる料理、やはり美味しいものを食べるのは快楽です!
本書について多くを語る必要はないでしょう。さっさと手にとって読み出したほうが、早いです。
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