●「ローマ帝国衰亡史・第9巻」●

 

50〜55章

569-1100年

 

1993/10/13

本書も巻が進んでくると、正直にいって読み初めが苦痛となってきました。
ギボンの文章はページにギッシリ。叙情的で事実を捉えにくい。また、思い入れのある言い回しが多く、他の歴史ものを読むようなわけにはいきません。
ページがなかなか進まない。章もなかなか変わらない。
本巻は、マホメット、そしてマホメットの後継者争い。ギボンは、マホメットを人一倍性欲の強い人物と言い表しています。
ここにおいて、もはや正確な歴史書とは言い難い。それでも、壮大な叙事詩という点で、他の歴史書を凌駕していると思います。
ともかく、何より面白いのが一番。

 

Back to Gibbon page