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●「垂里冴子のお見合いと推理」● ★ |
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2002年3月 |
事件の中身より、登場人物のキャラクターで楽しむミステリー短編集。 父親の一路が推理いちろで、母親・好江が推理好き江、長女が推理冴える子で、弟・京一が推理狂。変わり者の次女・空美が推理が空っぽという暗号的な名前。そのうえ、垂里家の代々の女子の縁談はことごとく破談となる呪いがかけられているという。 ※週刊誌記者の朝比奈啓一は「空美の改心」にて、レストラン“猫の手”のママは「冴子の運命」から登場。 十三回目の不吉なお見合い/海に消ゆ/空美の改心/冴子の運命 |
●「続・垂里冴子のお見合いと推理」● ★☆ |
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2004年8月
2004/08/15 |
刑事、探偵以外の人物が短篇集の探偵役になるにあたっては、それだけの事件に遭遇する舞台設定が必要ですが、本シリーズはその舞台設定がなんとお見合い! 主人公となる垂里家の長女・冴子は35歳、いつも着物姿の楚々とした和風美人で、本好きと教養も申し分なし。プラスチック眼鏡がちとやぼったいが、何故か縁遠い。しかし、その冴子が眼鏡を外すとき、人並み優れた推理力が発揮されます。 湯煙のどとき事件/薫は香を以って/動く七福神/靴男と象の靴 |