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1.忘れないよ!ヴェトナム 4.コンセント 5.ぐるぐる日記 6.くねくね日記 7.被爆のマリア |
●「忘れないよ!ヴェトナム」● ★★ |
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2001年04月 |
ランディさんのデビュー作。題名が示すとおり、本書はヴェトナム紀行です。 ヴェトナムへ出かけたのは、ダイヤモンド社の編集者からヴェトナム紀行を書いてみませんか、という誘いがあったから。女友達がヴェトナムにいるから、ヴェトナムは面白くて男性は皆親切だからという説明を疑わず、気楽に引き受けたのだそうです。 ところが、実際に降り立ったホーチミン・シティで、「ヴェトナムは臭い、ヴェトナムは怖い、ヴェトナムはうるさい」とランディさんは拒否反応を示します。 そんなランディさんが、ヴェトナムに親しむようになったのは、日本人ガイドの手を離れ、独りで現地のメコンデルタツアーに参加してから。そしてカントーに一人残り、独力で現地をうろつき回るようになってから。そんな中で、ボート漕ぎ商売の娘オウとすっかり仲良くなり、家に泊めてもらったり、遠慮なく喧嘩もするようになる。 この一冊には、単にヴェトナム案内だけでなく、旅を楽しむ秘訣が盛り込まれています。 訪れた地を楽しみたいのであれば、まず独りで現地を歩き回ること。そうすれば、様々な現地の人、旅行者との接点も生じ、現地の中に包み込まれるように、親しんでいくことができるのです。言葉だって、一人ならブロークンだろうが喋らざるを得ない。 冒頭の沈鬱な雰囲気から、パッと一転し、解き放たれたように朗らかさ、活気が広がっていく後半はとても楽しい。 お薦めできる紀行本です! |
●「スカートの中の秘密の生活」● ★★☆ |
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2001年06月
2002/03/27 |
以前から題名に惹かれて本書には興味を持っていました。 読み始めてすぐ感じたことは、女性はこんなことを考えている、あるいは思っているんだぁ、という驚き。その瞬間から、本書の面白さに病み付きになってしまいます。 (抜粋) |
●「もう消費すら快楽じゃない彼女へ」● ★ |
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1999年12月 2001年04月
2002/03/02 |
同じ現代社会で暮らしていても、田口ランディさんが目に留める社会の姿は、私とはまるで違うようだ。それが本書を読み始めて感じたすべて、と言えます。 もう消費すら快楽じゃない/生きるためのジレンマ/世界は二つある |
●「コンセント」● ★☆ |
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2001年12月 2007年10月 |
今までにこんな小説を読んだことがなかった、というのが第一印象。 今まで読んできたのとは異質な小説、という感覚を最初からずっと持っていました。不快ということでは勿論なく、戸惑うような思いです。 主人公が自分の意識状態を説明する際等に、初期化とか、OS、モデムとか、パソコンに馴染みある言葉が、当たり前の如く使われます。そんなところにも、小説に新しい扉を開けた作品、と感じます。 題名の「コンセント」とは、電気器具を使うためのあのコンセントのこと。主人公ユキの兄は、行方知れずとなって2ヶ月後、アパートの部屋で腐りかけた死体となって発見されます。 |
●「ぐるぐる日記」● ★ |
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2002/06/06 |
1999年5月〜2000年6月の間、HPサイトに「業界人交換日記」として連載していたもの+メールマガジンに掲載した旅行記。 ランディさん本人曰く、「なんという狂らん怒涛の日々だったのだろうと唖然とする」とのこと。読んでいてもまさにその通りです。 娘のモモちゃんの面倒を頑張ってみていると思いきや、翌日には湯河原から都心に出て深夜まで飲み歩いている。とても同じ人の行動とは思えない程。 日記冒頭の段階では、ランディさんは未だ未だ無名の物書き、という状況です。ただ、インターネット・コラムニストとしては、既に有名な存在になっていたようです。 本書中では、「もう消費すら快楽じゃない彼女へ」が刊行され、ついでデビュー作となる初の長編小説の題名が「コンセント」に決まる。そして本書最後では、その小説が刊行になる。そんな時期の日記です。 驚くのは、冒頭では暇そうだったのに、初の小説が刊行される前から、取材や原稿依頼が急激に増えていくその様子。作家が掘り出されるというのはこんなものなのか、と興味惹かれます。 本書は、ありのままのランディさん、といった日記。そこが読み所であり、かつ魅力です。 ランディさんに近付くには、格好の一冊です。 |
●「くねくね日記」● ★★ |
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2002/07/06 |
「ぐるぐる日記」に続く、2000年8月から2001年8月までの日記。 「ぐるぐる」では、未だ売り出し中の作家だったのですが、本書では既に人気作家。 でも、ご本人は相変わらず保育園児モモちゃんの母親であり、主婦であり、その一方で人気作家という立場が未だピンときていない、という状況。 そのためか、「ぐるぐる」の時以上にその行動はめまぐるしい。モモちゃんの世話と執筆の両立に四苦八苦し、度々湯河原から都心に出ては編集者と打ち合わせし、深夜まで飲みまくり、さらに旅行も度々、という具合。 その経過の中で、礼儀をわきまえない原稿依頼、あるいは講演依頼に怒りまくり、“説教ババァ”の異名をとったらしい。 本書には、主婦兼売出し中作家の生々しい姿が、いっぱい詰まっています。その点でも興味津々。同時にランディさんの凄まじい勢いに、圧倒されるばかりでもあります。 |
●「被爆のマリア」● ★ |
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2009年07月
2006/06/02
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帯に「著者渾身の問題作」と書かれてあり、それにもかかわらず読んでピンと来ないと、途方に暮れる思いがします。率直にいって本書にもそんな思いがありました。 表題作「被爆のマリア」の意味合いはかなり判りにくい。 永遠の火/時の川/イワガミ/被爆のマリア |