|
|
2.恋する空港−あぽやん2− 3.あぽわずらい−あぽやん3−(文庫改題:迷える空港−あぽやん3−) 4.戦うハニー |
●「あぽやん
APO-YAN 」● ★★ |
|
2010年10月 2008/05/13
|
「あぽやん」とは、旅行会社の社員で空港所=APOに配属された人のこと。 よく利用している割りに知ることのないその職場の実情を知る、という興味。 この職場、若い女性がとても多いのが特徴のひとつ。羨ましいと思われる方がいるかもしれませんが、私はさぞ大変だと思いますよ。私だったら遠慮しておきます。 笑って、笑って/ファミリー・ビジネス/オンタイム/ねずみと探偵/金の豚/不完全旅行 |
●「恋する空港−あぽやん2−」● ★☆ |
|
2012年12月
2010/06/28
|
成田国際空港を舞台にしたお仕事小説、「あぽやん」続編。 前作が面白かったので、続編の本書も読むのが楽しみでしたが、残念ながら面白さは前作に及ばず。 あい変わらず客絡みのトラブルはあり、それに最初から最後まで振り回されるという長篇要素もあるほか、ふとした失言でセンダーたちからそっぽを向かれる「ランチ戦争」、台風によるてんやわんやを描いた「台風ゲーム」、前作からの良きサポート役=森尾が警官からストーカーされる「恋する空港(アポ)」、遠藤たちのオフィスが廃止?という危機を描く「マイ・スイート・ホームあぽ」まで。 テロリストとアイランダー/空港ベイビー/ランチ戦争/台風ゲーム/恋する空港(アポ)/マイ・スイート・ホームあぼ |
3. | |
「あぽわずらい−あぽやん3−」 ★☆ |
|
2017年05月
2014/06/07
|
成田空港の受付カウンター業務を描いたお仕事小説“あぽやん”第3弾。 これまでにも増してドラマティックな展開ですが、収益確保と顧客サービスの両立はどんな業界でも在り得ることで、決してあぽやんの専業特許ではない筈。その故に本書ストーリィも従来の“お仕事小説”を逸脱するものではないと思います。 遠藤の復帰はなるのか、そして大航エアポートサービスのカスタマー事業部長=星名は何を企んでいるのか、そして遠藤と森尾の恋の行方は・・・。 |
4. | |
「戦うハニー HONEY FIGHT 」 ★★ |
|
有名大学を卒業して大手生命保険会社に就職したものの、仕事に意義を見い出せず退職して短大で2年学び、晴れて男性保育士となった星野親(ちかし)、28歳が本書の主人公。 ただし、志望は公立の保育園。市の採用試験に落ちたため、とりあえず契約社員として私立の保育園“みつばち園”で働くことになった、という次第。 女性ばかりの保育園という職場で、初めての男性保育士であると同時に新人保育士という星野、その顛末は如何に? ストーリィ内容から「あぽやん」同様、てっきりユーモア滲む“お仕事小説”と思ったのですが、そう簡単なものではなかった、というのが正直な感想です。 保育園に子供を預ける親には様々な事情、状況があり、モンスターペアレンツもいれば困ったちゃんもいると様々。 本作品ではそのうえ、主人公である星野がやたら自分は常に正しい、親たちに対していつも上から目線といった鼻持ちならぬ処があります。いくら何でもそれでうまく行く訳がないと呆れもし、いい加減にしろ、と言いたくなる位。 それでも、星野に冷たい目を向ける同い年の酒井景子、始終からかいの言葉をかける年下の辻あかりという同年代保育士に、鷹揚で頼りがいのある井鳩園長等々というチームワークが、主人公の行き過ぎをカバーする展開は気持良い。 しかし、親たちの暴走で一番辛い思いをするのは、いたいけな子供たち。そんな子供たちを何とか救いたいと願う園長や保育士たちの姿を見ていると、本書が単なるお仕事小説ではなく、同時に社会小説という側面も合わせ持っていることに気付かされます。 ※題名の「ハニー」とは主人公のことと当初は思っていたのですが、読了後の今は“みつばち園”の職員全員のことを指すのだろうなァと今では判ります。 1.戦うハニー/2.お迎えボム/3.ごっつんパーク/4.辛口ハニー/5.愛がジグザグ/6.まだまだファイト |