坂口恭平
作品のページ


1978年熊本県生、早稲田大学理工学部建築学科卒。卒論をもとに日本の路上生活者の住居を収めた写真集「0円ハウス」を2004年に刊行。東日本大震災後の11年05月、故郷である熊本で独立国家の樹立を宣言し、新政府総理大臣に就任。その経緯と思想を綴った「独立国家のつくりかた」が話題に。

  


       

「家の中で迷子 ★☆


家の中で迷子

2018年06月
新潮社刊

(1400円+税)

2018/07/11

amazon.co.jp

家の中が突然、見知らぬ世界に。
その世界の中で出会った、見知らぬ老人
トクマツ、アゲハという言葉を出せない女性、コンパス屋だというハジ、さらに海ではイシらに誘われ、主人公は森から穴の中へ、湖を経て海へと彷徨します。
そして、主人公がその世界で目にするのは、昔に見たような、どこか懐かしさを覚えるような景色・・・。

うーん、ファンタジーを超えて、理解不能な世界、そこで何が行われるのかはっきりしないというストーリィ、どうも困惑してしまうのが常です。

かといって、次々と移り行くその世界での状況、その中で出会った者たちとの交流、それなりに楽しめている感じがします。

人の思いがふと流れ出す、本書で描かれた世界は、それなのでしょうか。

   


  

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