夏川草介作品のページ No.2



10.スピノザの診察室 

11.エピクロスの処方箋  


【作家歴】、神様のカルテ、神様のカルテ2、神様のカルテ3、神様のカルテ0、本を守ろうとする猫の話、新章神様のカルテ、始まりの木、レッドゾーン、きみを守ろうとする猫の話

夏川草介作品のページ No.1

  


            

10.

「スピノザの診察室 ★★   


スピノザの診察室

2023年10月
水鈴社

(1700円+税)



2023/11/24



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神様のカルテ後、その発展形と言うべき新たなシリーズの始動でしょうか。

主人公の
雄町(おまち)哲郎は、京都の街中にある48病床を持つ地域病院<原田病院>に勤務する消化器内科医、38歳。
かつて洛都大学病院で医局長を勤め、難しい内視鏡手術を何度も成功させた凄腕医師という評判を得ていたが、三年前にシングルマザーだった妹が病気で死去、小四の甥=
美山龍之介を引き取って育てるため、医局を退職して転職したという経緯。
それを怒った教授から大学病院への出入り禁止となったものの、雄町を高く評価する
花垣辰雄准教授は足繁く原田病院に顔を出して雄町に意見を求めたりしている。今なお、大学病院には雄町を信頼する医療関係者がいる、という人物設定。

地域病院であるが故に、通院患者も入院患者も近くの高齢者が多く、最期を看取るという役割も多い。
そうした地域医療を背景に、医者による医療とは何か、を問うストーリィになっています。

原田病院に勤める常勤医は雄町を含めて4人。外科の
鍋島治、中将亜矢、内科の秋鹿淳之介と、それぞれ個性的な医師。
それらの面々に、花垣から研修に派遣され、週1回原田病院に勤務することになった若い医師=
南茉莉(まつり)も加わり、顔ぶれは賑やかで活気があります。
雄町たちがどのように患者と向き合うのか、そこが本作の読み処です。

新しいシリーズとなる筈。今後の巻がとても楽しみであり、同時に期待大です。


1.半夏生/2.五山/3.境界線/4.秋

     

11.

「エピクロスの処方箋 --   


エピクロスの処方箋

2025年10月
水鈴社

(1800円+税)

2025/10/--

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       近日中に読書予定






1.錦秋/2.冬至考/3.百鬼夜行/4.初弘法

     

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