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1.ハワイッサー |
●「ハワイッサー」● ★★ Next賞 |
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2007/01/17
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主婦の主婦による主婦のため(?)の小説、と言いたくなるような作品です。 専業主婦はつまらないと愚痴ばかり聞かされてきた所為か、主婦業を、それもプロ意識をもって生き生きとこなしている本作品の主人公、コトブキはもうまぶしいくらいです。 本書はそんなコトブキの、専業主婦パワー全開の一日を描いた作品です。 でもここまで目一杯奮闘していたらどこかで疲れが一気に出るんじゃないかと心配してしまうのですが、そこはコトブキの性格によるのでしょうか。 何も亭主にそこまで気を遣い、尽くすこともないのにと思うのですが、どうもそれはコトブキ自身の満足のためらしい。 有川浩「図書館戦争」も型破りな作品でしたけれど、こちらもまた違ったタイプの、主婦が生み出した型破りな作品です。 |
●「専業主婦になりたい」● ★ |
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2007/01/24
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前作の「ハワイッサー」と同じように専業主婦の話かとのんびり読み始めたところ、最初からカップル喫茶(スワップサービス有り)のオーナーに惚れ込んでセックスまみれになった離婚女性が主人公であるというストーリィですから、面食らわずにはいられません。 ・・・と思ったら、主人公のスミレは初めて書いた小説が新人賞を受賞し、現在は2作目の小説を書くのに呻吟中という展開に続くのですから、えっ今までのは何だったの?となります。 ストーリィは、専業主婦として夫と子供に尽くす穏やかな生活をしたかったのに現実は離婚し、惚れ込んだ相手も相手で現実はままならぬという、子供付きバツイチの女性を主人公にしたもの。 |