三木三奈作品のページ


1991年生。2020年「アキちゃん」にて 第125回文學界新人賞を受賞し作家デビュー。23年発表の「アイスネルワイゼン」にて 第170回芥川賞候補。

 


                   

「アイスネルワイゼン Eisnerweisen ★★




2024年01月
文藝春秋

(1800円+税)


2024/02/10


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私としては、刺激的、鮮烈な、という印象を受けた2篇。

「アイスネルワイゼン」の主人公は、32歳のピアノ教師、田口琴音
最近音楽教室を営む会社を退職してフリーになったらしく、生計は厳しいらしい。
それでも一生懸命やっているのだと思ったら、どうもやたら人間関係を壊し続けているような気配が・・・。
今の行き詰ったような状態は、自らが招いたものではないかと思いつつ、果たして琴音だけの所為なのかとも思わざるを得ない・・・。

「アキちゃん」
小五時代、主人公にとって
アキちゃんは暴君であったが、同時になくてはならない仲間だったのかも。
しかし、そのアキちゃんが抱えていた問題は、終盤の一声で分かります。
今ではさほど不思議なことではない問題ですが、小学校の頃、最後の最後で突き刺されるかのように明らかになった、という展開が鮮烈。


アイスネルワイゼン/アキちゃん

        


   

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