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1.キリハラキリコ 2.ツクツク図書館 |
●「キリハラキリコ」● ★☆ |
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2010年12月 2006/10/14 |
なんとも不可思議な少女小説。 中学2年らしいキリハラキリコが主人公です。本書は、彼女の1年間にわたって綴った日記という設定。 しかし登場してくるのは、教室の不思議なおばあさんだったり、特にこれといった能力もないロボットのロボ太郎、暦屋のおじさん、???というばかりのミスター水村、暦屋の娘さん、etc 。フツーの人は殆ど登場しません。 現実にあり得そうもないことばかりなのですが、現実にそんなことがあったらさぞ愉快だろうなァと思うことばかり。ファンタジーという感じではないけれど、なんとなく心温まるものがあります。 ちょっと風変わりな少女小説。理屈に少しぐらい合わなくったって読んで楽しければそれでいいじゃない、という言葉がぴったりの一冊です。 |
●「ツクツク図書館」● ★☆ |
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2008/03/07
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筑津区にあるから「ツクツク図書館」。 このツクツク図書館は不思議な図書館。まず、つまらない本しか置いてない。だから訪れる人も殆どいない。 普通の図書館のような広いフロアーはなく、おかしなテーマ名がついた小部屋に分かれていて、そこに本が置かれている。 そのうえ、忙しい人は何故かこの図書館に辿り着けないらしい。 そんな図書館に勤めるのも奇妙な人間ばかり。気弱な館長に、運び屋、語学屋、戻し屋(ひどい遠視の幼稚園児)と呼ばれる職員たち。 よく判らないなぁ、やはり面白くないのかなぁと思いつつ読み進んでいくと、そのつまらなさがかえって可笑しくなってくる、というのが本書の妙味。 最後までいっても本ストーリィのことが判る訳でもない。また、着ぶくれ女の本体を途中チラリと見せられるものの、結局この女のことが明らかにされる訳でもない。 |