木下古栗
(ふるくり)作品のページ


1981年生、埼玉県出身。2006年「無限のしもべ」にて第49回群像新人文学賞、10年「いい女vsいい女」にて絲山秋子より絲山賞を受賞。

  


     

「グローバライズ GLOBARISE ★★

グローバライズ

2016年03月
河出書房新社

(1600円+税)

2019年03月
河出文庫化


2016/04/21


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著者初の短篇集とのこと。12篇収録。

「天然温泉、やすらぎの里」については風変わりな作品だなぁと思う程度だったのですが、「理系の女」ではギョッ、さらに「フランス人」では訳分らず落丁ではないか?と思ったくらい。
その後の篇を読み進むにつれ、ますます訳分らず、というのが正直な感想です。
でも、訳が分からないからといって不快ということはなく、むしろ楽しいと言って良い?かな。
それでも流石に
「専門性」は私の好みの枠外ですし、最後の「globarise」には度肝を抜かれます。

そうした感想をどう表現したら良いのやら。表現する言葉を持たない、諸手を上げて降参するしかない、というのが正直な思いです。

上記に挙げた他で印象に強く残った篇は、漢字、そして言葉の羅列に圧倒された「道」「観光」
また、
「絆」での最後の捨て台詞は、余りに衝撃的。

天然温泉 やすらぎの里/理系の女/フランス人/反戦の日/苦情/夜明け/専門性/若い力/道/観光/絆/globarise

 


  

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