木江 恭(きのえ・きょう)作品のページ


1988年神奈川県生。2017年「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」にて第39回小説推理新人賞奨励賞を受賞、19年受賞作を含む短編集「深淵の怪物」にて作家デビュー。TVドラマ等の脚本家としても活動。

 


                    

「暗夜に君と星をたどる 


暗夜に君と星をたどる

2026年05月
双葉社

(1980円+税)



2026/06/29



amazon.co.jp

主人公は中高一貫校で、高校一年の蔵内七星(ななえ)
数ヶ月前、母親が一人で帰省した生まれ故郷で、トンネル内のタクシー横転、激突事故で、運転手と共に死亡。
その母親が遺した<おとぎ話>5篇、そこにはどんなメッセージが籠められているのか?

その謎を解こうとする七星に協力の手を差し伸べてくれたのは、新たにクラスメイトとなった、優等生の
海瀬由埜
二人は協力して、一つずつおとぎ話の謎を解いていくのですが、やがて由埜が隠していたその思惑が明らかになると・・・。

各章に登場するおとぎ話、断片的ではありますが、それなりに面白く読めますし、その謎解きも面白い。
しかし、肝心の本ストーリーはどうかというと、七星・由埜それぞれの父親像・母親像や、話の運び方といった部分に、無理矢理はめ込んだような印象を受け、バランスの悪さを感じてしまいます。
また、本作は親子問題を描くのか、それとも友情あるいは成長物語なのか(両方かもしれませんが)という基本の処が、どっちつかずに終わっているなぁと感じた次第。 

興味を惹かれた、面白い要素はあるのですが、残念です。


1.砂の国の女王が死んだ/2.雪の里の双子星/3.蛇の娘と時計塔の男/4.親愛なる坊ちゃんへ 哀れな道化より/5.鬼神王の職女神/最終話.北極星の道しるべ

       


   

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