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21.灯 22.神の代役 |
【作家歴】、メグル、あの日にかえりたい、てふてふ荘へようこそ、四龍海城、ばくりや、向かい風で飛べ! 願いながら祈りながら、モノクローム、森に願いを、ミツハの一族 |
花が咲くとき、わたしの忘れ物、カレーなる逆襲!、コイコワレ、明日の僕に風が吹く、龍神の子どもたち、おまえなんかに会いたくない、水底のスピカ、花ざかりを待たず、葬式同窓会 |
| 「灯(あかり)」 ★★ | |
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主人公の相内蒼は、母=めぐみと二人暮らし。 といっても母親は友人とレストランを起業し、いつも外で精力的に活動している。 そんな訳で蒼は、食事とか家事とか、小学生の頃から自分でやらざるを得ない。そんな娘に母親は、蒼が自立することに役立つから望ましいこと、と励まします。 そんな蒼は、一人でいることが平気、むしろ人と一緒にいることは苦痛でしかない。 小四、そんな蒼に遠慮なく近づいてくるのが、同級生の坂本冬子であり、米田虎太郎。 その米田から教えられた“夜間街光調査官”という仕事に、蒼は強く惹かれます。 そして高校生となった蒼は、そこで再び、冬子、そして米田(定時制にして野球部のエース)と出会います。 依然として人と一緒にいることが苦手な蒼ですが、明るく積極的な冬子によって女子グループの一員として引き込まれ、米田を応援したいという気持ちから野球部に入部(冬子と共に)することとなり、何だかんだといっても人と関わることで、視野を広げていく。 その一方、母親との気持ちの食い違いは大きくなるばかり。そうした中、母親が祖母と絶縁状態にある事情を知り・・・。 何と言っても、相内蒼という主人公のキャラクターが飛びぬけていて、面白い。その蒼に性懲りもなく関わっていく冬子、米田という登場人物も魅力的です。 そして、単なる成長物語といった枠に閉じ込められないのは、やがて生じる、蒼の母親からの自立、決別にあります。 自分の母親がどういう人物であるのか、それをきちんと見極めることができるようになった処にこそ、蒼の成長を感じるのです。 最後の母娘のシーン、心に残るなァ。 第1章〜第13章 |
| 「神の代役−HBD調査鑑別室−」 ★★ | |
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副題からすると、何か事件調査ものらしい。 ポプラ社で事件ものとは珍しい、というのがまず感じたこと。 本作、事件調査ものではありますが、かなり珍しい設定。 まず“HBD”とは何なのか。Heart Break Death(抗体誘発型体内雷電死)の略にして、特定のウイルス抗体を持つ人が、さらなる絶望的な悲しみを感じると二つ目のストレス物質が分泌され、死に至る、という症状。 <HBD調査鑑別室>の役割は HBDを引き起こした悲しみとは何だったのか、それを与えた者はウイルス抗体の保持者と知って故意に悲しみを与えたのかどうか、を調べること。 主人公は一ノ瀬美羽。事務職でエントリーした筈なのに、何故か新卒で調査鑑別室に配属され、戸惑うばかり。 ともあれ、室長の百瀬、先輩調査員である四方田、二木、八反らに背中を押され、美羽も早速調査に同行するのですが・・・。 「人は悲しみで死ぬ」、衝撃的な言葉です。 私たちは何気なく、無意識の内に、自分の言動で誰かに耐え難い悲しみ、心に傷を与えてしまっているのかもしれない。 もしそれが相手を死に至らしめたとしたら・・・怖ろしい。 どんなことが、そんな悲しみを人に与えてしまうのか、それを考えさせられるストーリーになっています。 風変りな、異色のミステリですが、読む価値ありと思います。 ・「神の代役」:甘野咲良、33歳。漫画ファンのオフ会の途中、突然倒れて死去 HBD。その原因となった悲しみは・・・。 ・「まぶしさ」:堀田正、69歳。広場のベンチで突然倒れる。 ・「僕はいい子」:井内颯風、中三、14歳。母親の伊織は、同級生三人からイジメに遭っていた所為と告発。 ・「名前はまだない」:小笠原健斗、32歳、会社員。ずっと体調不良に悩んでいたが、どこの病院でも「異常なし」と。 ・「雪の果て」:二木自身が関わっていた事件の再調査。二木の友人が死に至ったのは、二木の所為なのか・・・。 プロローグ/1.神の代役/2.まぶしさ/3.僕はいい子/4.名前はまだない/5.雪の果て |
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