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「大江戸フューチャーズ」 ★☆ メフィスト賞 |
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喫緊の課題である幕府財政改革、8代将軍・吉宗がそのために頼ったのは、謎の忍び集団=今猿(こんさる)。 そう紹介されれば内容は何となく察せられるというもの。 しかし、読み手によって捉え方はそれぞれ異なるのではないかと思います。 歴史時代小説に、現代的な経済学を持ち込んだもの、と私は思って読んだのですが、どうも違ったようです。 むしろ、経済学を語るについて吉宗時代を舞台にした、と言った方が相応しい。 吉宗が取った施策を、現在の経済学の視点から分析、解説してみせたという点で極めてユニークな作品ですが、小説として面白いかというと、そこは今ひとつ。 登場人物に余り魅力がないからでしょうか。 唯一興味を感じたのは、大奥から今猿の調査員に転職した伊咲という女性。 一番引っ掛かったのは、吉宗=ヨシさん、大岡忠相=タダスケさん、天英院=ヒロコさん、という呼び方。 歴史時代小説から外れてファンタジー世界へ向かった、という印象です。 したがって、歴史時代小説として読むより、経営問題を具体的事例を以て語った講義書、というつもりで読んだ方が適切ではないかと思います。 なお、あくまで私の個人意見ですので、念のため。 1.大江戸ターニングアラウンド/2.大江戸イールドカーブ・コントロール/3.大江戸フューチャーボーイ/4.大江戸バズーカ/エピローグ |