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| 「おむこさんは殺人鬼」 ★★ | |
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ミステリ短篇集、5篇収録。 どの篇もまず、趣向が多彩で面白い。それに加え、探偵役を務める人物のキャラクターが実に面白いことったら。 この辺り、荒木さんの個性の溢れるところ、と言って過言ではないと思います。 また、ストーリーに、女性同士の連帯、といった内容が含まれている処が好いなぁ。 デビュー作「此の世の果ての殺人」を見送ってしまった処から、本作についても当初見送っていましたが、題名に惹きつけられて読んだ次第。今後も荒木作品には注目せざるを得ません。 ・「同好のSHE」:退職を余儀なくしたあいつに復讐するため新宿行夜行バスに乗り込んだ枯芝優子ですが、瑠璃と名乗る隣席の若い女性にすぐ見抜かれてしまい・・・。 ※「同好」という題名に妙あり。 ・「震える箱」:ショッピングビルで起きた傷害事件。ベテラン刑事の住田久志は、若い中平浩太郎の取調べに、思わずそうじゃないだろうと言いたくなるのですが・・・。 ※二人の取調べ様、その比較に面白さあり。 ・「置き去りイヤリング」:新幹線車内でのワゴン販売員である今井瞳子は、ドア付近でイヤリングの落とし物を発見します。すると鈍くさい後輩の依田花音がいろいろ喋りだし・・・。 ・「答え合わせ」:救急車内。首にボールペンを突き立てられ倒れていた義父を発見。義父は自分に何を言いたかったのか? ・「おむこさんは殺人鬼」:麦野加奈、30歳。やっと婚約にまで辿り着いた相手は現役の警部補。しかし、その挙動に不審が。 彼を尾行する加奈に声を掛けてきたのは70代の老女、徳田。 そしてその正体は・・・ ※加奈の気持ちの変化に喝采。 同好のSHE/震える箱/置き去りイヤリング/答え合わせ/おむこさんは殺人鬼 |