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2.ポセイドンの涙 3.撃てない警官 4.伴連れ |
●「強奪 箱根駅伝」● ★☆ |
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2006年12月
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正月恒例の箱根駅伝を題材にしたサスペンス。 神奈川大の津留康介。4年生になり、初めて駅伝出場の座を射止めます。ところが、大会直前の30日、女子マネージャーの水野友里が誘拐されるという事件が発生。 |
●「ポセイドンの涙」● ☆ |
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2005/10/25 |
青函トンネルを背景に、3人の幼馴染たちの過去に遡るサスペンス。 率直に言って、読んでいる最中もやもやした気分が消えず、堪らない思いを味わいました。 三上連が、あるいは幼馴染3人が主人公となるべきところなのですが、それがそうなっていない。 |
3. | |
●「撃てない警官」● ★☆ |
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2013年06月
2010/11/06
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警察内の不祥事で一人責任を取らされ、警視庁総務部企画課の係長という要職にあった柴崎令司は、綾瀬署警務課課長代理に左遷される。 エリート警察官が一転所轄署に左遷という舞台設定は今野敏「果断」を思い出させますが、「果断」の竜崎警視長がどこの部署だろうと自分らしさを貫くのに対し、本書主人公の柴崎は義父がノンキャリで方面本部長まで出世した人物である所為か、昇進志向も強いし、復讐心も執拗、という人物。 ある意味、サラリーマン警官らしい警官ということで、親近感があります。異動後、慣れない仕事にボヤキながらも奮闘するなどという展開も、まさにサラリーマン共通のものでしょう。 撃てない警官/孤独の帯/第3室12号の囁き/片識/内通者/随監/抱かれぬ子 |
4. | |
「伴連れ」 ★☆ |
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「警察手帳紛失という大失態を演じた女性刑事は数々の事件の中で、捜査員として覚醒する」という出版社紹介文に興をそそられ読んでみたのですが、以前に読んだ「撃てない警官」から始まるシリーズの第3弾でした。 てっきり長編と思い込んでしまったのですが、短編集。 主人公は、ノンキャリながら警視庁のエリート部署に所属していたというのに、部下警官の拳銃自殺についてひとり責任を負わされて綾瀬警察署警務課課長代理に左遷された柴崎令司警部補。 本来、刑事事件の捜査に加わる筋合いではないポストなのですが、人手不足の警察署ということもあり、また上司である女性キャリア=坂元真紀署長の命令とあっては従わざるを得ず。 しぶしぶながら命令されたとおり捜査に参加する坂崎が、予想外に事件解決の糸口をつかむという展開が、警察事件捜査ものとしてのシニカルな面白さ。 本書では上記に加え、高野朋美という26歳の女性刑事に注目。 警察手帳紛失という大失態にもかかわらず、署長に呼ばれ問いただされて初めて紛失を認める、また大失態にもかかわらずどこかのんびりしているという、まさに“新人類”とあって刑事の仲間内でも持て余し者、という存在。 それが本書各章での事件捜査に、柴崎と一緒に参加するうち、次第に刑事らしさを身に着けていくという、長編成長ストーリィ要素も本書の楽しさのひとつ。 ただし、高野朋美の新人類ぶりについては、高野自身にも問題があったことはさりながら、指導側する上司らの側にも問題もかなりあったように私には見受けられます。 今後の高野朋美巡査の成長ぶりをまた見たいところ。 掏られた刑事/墜ちた者/Mの行方/脈の制動/伴連れ |