赤澤竜也
(たつや)作品のページ


慶應義塾大学文学部卒。公益法人勤務、進学塾講師、信用金庫営業マン、飲食店経営、トラック運転手、週刊誌記者といった職歴を持つ。

  


     

「白球ガールズ ★★




2015年03月
角川書店刊

(1300円+税)

 


2015/04/26

 


amazon.co.jp

元甲子園球児の祖父から、甲子園を目指せと刷り込まれて育った野球少女の青山由佳、女子は甲子園には行けないと中学生になって初めて知り愕然。
地元福岡の高校に進学しテニス部に入ったものの、野球への想いを断ちきれず、ついに親を説き伏せて香川県にある
花ヶ丘学園高校に転校して寮住まい。ところが、転校を決めた理由である女子硬式野球部が見当たらない!?
このまま引き下がれないと、チアリーディング部・
杉原部長らの応援を受けてチラシ配り、仲間を集めて女子硬式野球部を発足させようと行動し始めるのですが・・・。

学園スポーツ小説というのは楽しいもの。これまでいろいろと読んできましたが、今度は女子硬式野球部か。
男子野球部の単なる女子版という勿れ。女子硬式野球部の歴史は浅く、男子野球部とは異なった苦労、面白さ、そして女子野球部だからこその素晴らしさもあるのです。
こうした団体スポーツの恒例パターンとも言えるのですが、女子野球部ナインの個性的な面々も楽しい。しかし、それ以上に楽しいのは、由佳ら女子野球部を応援してくれる人々の多彩さにあります。

由佳たちの溌剌とした姿が嬉しい、健康的な楽しさに満ちた学園スポーツ小説です。

 


  

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