エレン・ブライアン・オベッド作品のページ


Ellen Bryan Obed 米国メイン州に生まれ育つ。10歳の時に祖母からもらった本で、植物学に興味を持つ。現在は夫と共にメイン州のクリスマスツリー農園近くに住む。

   


  

●「クリスマスツリーの12か月」● ★★
 
原題:“WHO WOULD LIKE A CHRISTMAS TREE?”  絵:アン・ハンター  訳:湯本香樹実

 
クリスマスツリーの12か月画像

2010年11月
講談社刊
(1500円+税)

 
2010/12/11

  
amazon.co.jp

クリスマスツリー農園で大切に育てられるクリスマスツリー。
1年を通してその周りには、いろいろな生き物がいます。
クリスマスツリーを喜ぶのは人間の子供だけではない、いろいろな生き物がいるんだ、ということを伝える楽しい絵本。

「1月のクリスマスツリーをすきなのは、だあれ?」という問い掛けが毎月繰り返され、12月まで。
動物や鳥、昆虫、草花と、いろいろな生き物がクイズの答えのように顔をだしていくので、楽しい気分になります。
もちろん、最後はクリスマスの12月、登場するのは人間の子供たちです。
でも、本当にいろいろな生き物がいて良いのだろうか、とふと疑問を感じます。
その答えはちゃんと
「農園の人たちの12か月」と題された最後のページに文章で書かれています。
姿のいいクリスマスツリーに育てるためには、彼らが邪魔になることもあるのです。
でも、そこに“共存”がある。そのことが子供たちに学びとってもらえればいいなぁと感じる、本書は良質の絵本です。

ジュリー・サラモン「クリスマスの木もお薦めですよ。 

   


    

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