植物と話がしたい

 
 
著者 神津善行
出版社 講談社
読破期間 2001.7.1〜7.23
cover
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いや、実際、かなり前にサボテンが人間の心に感応すると言う本を読んで以来、ずっと、この類の本、読みたかったのですよ。

この本の作者って、買ってから気付いたのですが、音楽家として有名な方で、神津カンナのおやじさんで、って人ですね。

そういう人が植物の感情問題についてどのようなアプローチを行ったのかと言うのは非常に興味をそそられました。

はっきりいって、この本、植物の反応に関する科学的実験がバックボーンとしてはありますが、この作者の非常に奇特な世界観を楽しむエッセイと言う構成ですね。そして、植物に関する従来の常識とは異なる非常にアクティブな世界を垣間見せる事で、様々な物事に対するパラダイムの転換を促すようになっています。

が、私の場合、結構、思っている事が近くて、何だか、もっと頭が固くて、困った人が読んで開眼すべきなのかなと思ってしまいました。
それにしては、あまりに作者の皮肉がきつく、多分、大半の人はついて行けないでしょうね。

まあ、私としては楽しめたので良かったのですが。
植物が、1つの個として、一体どう言う存在なのかに、かなり踏み込んでいて、新しい発見もありましたし。

但し、予想通り、植物とはどのような感情があって、どのような事を会話しているのか?と言う事に関して、全ての謎を解きあかしたわけではないので、その点はご了承してお読みください。
 

うーん、本当の事言うと、植物と話なんか出来ないと思っている人にこそ読んで欲しいのだけれど、そう言う人に限って、この本で伝えたい事が伝わらないのでしょうねえ。


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お名前 評価  コメント
鈴木祥一 作者はかなりのひねくれもの。
肝心のこの本を伝えたい人に伝わらないのでは?


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