big tree野山の自然里山自然観察教室



ついこの間足を入れて遊んだ川が誰にも見向きされなくなりました。

なにがあったのでしょうか?

自然破壊なんて振りかぶらずに

周りの草、木、水そんな目線で観察しましょう。


木々の色づき紅葉

夏の日の光をいっぱい浴びた緑の葉が初秋に入ると気温の低下と日照時間が短くなるにつれて赤や黄色にだんだんと色づき始めます。最低気温が8度以下になると色づき、これは一種の植物の老化現象ともいわれています。
赤い葉はモミジ、カエデ、ナナカマド、黄色い葉はイチョウ、シラカバ(北米では赤)、ブナ、など、茶色に変わる葉はケヤキ、クリ、コナラ、などがあります。
 夏の間に光合成を行っていた緑の葉のクロロフィルが秋に入って分解を始めると赤い色素のアントシアンの含有量が高くなり葉が赤く色づきます。クロロフィルの含有量が低くなっていくにつれもともと葉にふくまれていた黄色の色素が現れて葉が黄色になります。また、茶色に変わる葉は、葉にもとから含まれていた物質が光合成の役目を終え空気中の酸素と酸化重合して、褐色や赤褐色に色づきます。夜の冷気が急激に冷え込むほど葉の機能が急激に停止させられるためその年の紅葉は美しいといわれます。


書籍関係

『萌木の国』 今森 光彦著、世界文化社、本体2800円
里山の写真家として著名な著者が雑木林の中に息づく安らぎと美しさあふれる生命を独自の視点で纏め上げた写真エッセイ集

『森が消えれば海も死ぬ』 松永 勝彦著、講談社、本体718円
森と海の生物の緊密な関係を解き明かして地球環境の保護を考える

『森の世界爺』 多田 智満子著、人文書院、本体2200円 
セコイヤは木の仲間でしょうか?木に森に身を託す木に対する記述は詩人だけに素敵です。

『里山の自然』 里山研究会 著、保育社、本体2400円
日本の田舎のありふれた景観の里山の生態系、歴史、身近な自然として これからの保全策の提言、里山の活用の方法まで紹介しています。

『森へ行こう!木と遊ぼう!』 JTB発行、本体854円
木と遊び木と親しむためのスッポトや情報が満載です

『愛しの森a-moll|宗次郎』 宗次郎、ポリドール、POCH-1646、税込み3059円
原始の森に棲むすべての生き物たちにこのアルバムを捧げたいと思います。

『歌う鳥、さえずるピアノ』 草思社、島田 璃里、本体3200円
野鳥の声とピアノをCDに収録して、野鳥の絵とエッセーを本にしたCDブック。 イラストは赤勘兵衛、エッセーとピアノは島田璃里、森全体の音が聞こえそうです。