日時:6月19日(土) 13:00〜17:00
場所:早稲田大学戸山キャンパス39号館第四会議室
※JR山手線・西武新宿線高田馬場駅より都営バス「早大正門行き」、馬場下町下車 徒歩2分
※地下鉄東西線早稲田駅下車 徒歩5分
※都電荒川線早稲田駅 徒歩9分
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発表者:二文字屋 脩氏(首都大学東京・博士後期課程)
発表題目
剥き出しの生と、引き戻される死―現代日本のホームレスを事例に―
要旨
本発表は、現代日本における、いわゆる「ホームレス」の生死に人類学的考察を施したものである。バブル崩壊を直接的な契機として、90年代に登場した「ホームレス問題」に関する研究は、これまで社会学と社会福祉学を中心に蓄積されてきた。しかしそのほとんどは「ホームレス」と呼ばれて生きる路上生活者たち(ないし野宿者たち)を、「社会問題」の枠組みの中で捉えるものである。したがってそこでは「社会問題」として問題化されることで、彼・彼女らの生死は「貧困」や「社会的排除」といった言葉に回収され、新たな「社会問題」が再生産されていく。
本発表では、欧米諸国とはその誕生背景やその構成内容が大きく異なる日本(名古屋市中心部)のホームレスについて、とりわけ行政の対応とそれを受けて生の営みを確保していくホームレスたちの生活戦略を中心に、「ホームレスとして生き、死ぬ」とはどのようなことなのかを、人類学的に捉える試みである。またホームレスたちの生死が、「現代日本」という社会の中においてどのような様相を呈するものなのかを、詳細なフィールド・データを下敷きとして明らかにし、理論的考察を施したい。
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