2009年 仙人の会6月例会発表


発表者:花井 みわ氏(明治大学非常勤講師)

日時:6月14日(日) 14:00〜18:00ごろ

場所:慶應義塾大学三田キャンパス 大学院校舎5階352教室
 JR山手線・京浜東北線 田町駅下車、徒歩8分
 都営地下鉄浅草線・三田線 三田駅下車、徒歩7分
 都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅下車、徒歩8分
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発表題目
 戦後初期の中国東北延辺地域社会変動と東北延辺人民民主大同盟

要旨
 本発表では、1945年8月以降から1946年までの間に、中国東北延辺地域社会をリードした東北延辺人民民主大同盟が延辺社会に果たした役割を検討する。
 1945年8月初頭から延辺各地では地域のエリートたちによってソ連紅軍歓迎会が密かに組織された。ソ連紅軍歓迎会は8月15日以降公に活動を行い、組織を拡大し、ソ連軍の指示を受けながら延辺地域の群衆工作を展開した。9月には労農青総同盟を創建し、10月には東北延辺人民民主大同盟に改めた。東北延辺人民民主大同盟は総務部、宣伝部、組織部、青年部、婦人部を設置し、その基層組織は延吉、和龍、琿春、汪清、敦化、安図県に分布した。1946年東北延辺人民民主大同盟の成員数は14万5千人に達したが、成員の90%以上が朝鮮族であった。
 東北延辺人民民主大同盟は「中韓民族平等」「民権自由」「民生幸福」「民主的な連合政府の設立」を目的とし、戦後初期に事実上政権としての役割を果たした。東北延辺人民民主大同盟の設立、活動、解散までの過程を通して朝鮮族エリートたちの対応を考察する。
※例会終了後には、会場近くで懇親会を予定しております。

 本会では来年度以降の発表希望者を募集しております。
 発表者には懇親会費無料の特典つき。
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