2009年 仙人の会2月例会発表


発表者:児倉 徳和氏 (東京大学大学院 人文社会系研究科 言語学専攻 博士課程)

日時:2月21日(土) 14:00〜18:00ごろ

場所:法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー7階 0706教室
 JR中央線・地下鉄南北線飯田橋あるいは市ヶ谷駅または  JR中央線・地下鉄南北線/有楽町線/東西線飯田橋駅下車、徒歩約10分
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発表題目
 シベ語(満洲語口語)の記述における外来要素の位置付けについて

要旨
 シベ語(満洲語口語)は、新疆ウイグル自治区で話されている満洲=ツングース諸語の一つである。基本語順(主語―目的語―動詞の語順) や形態的特徴(膠着語)という特徴から見るとモンゴル語やチュルク諸語などのいわゆるアルタイ諸言語に近い。現在話者は3万人程度いる が、彼らは基本的に漢語・ウイグル語なども使用するマルチリンガルである。
 彼らの話すシベ語には漢語、モンゴル語をはじめとした周辺諸言語の要素が語彙・文法など様々な面に見られる。これらの要素は個別言語 の記述において一般に周辺言語からシベ語に「借用」された要素として扱われるが、しかしシベ語に見られる周辺諸言語の要素は借用元の言 語の特徴を遺していることが多く、一概に借用とみなすことができない部分もある。本発表ではこれらの外来要素を音韻・語彙・文法の3つ に分類してシベ語の体系にどのように位置づけられるかを考えたい。

※例会終了後には、懇親会を予定しております。

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 発表者には懇親会費無料の特典つき。
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