2008年 仙人の会7月例会発表


発表者:土肥歩氏(東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程)

日時:7月20日(日) 14:00〜18:00ごろ

場所: 東京大学駒場キャンパス18号館2階院生作業室(京王井の頭線 駒場東大前駅下車)
(当日は入り口が施錠されておりますので、遅れてお越しの際は恐れ入りますが入り口横に幹事携帯電話番号を張り出しておきますのでそちらまでお知らせください。)

交通:京王井の頭線 駒場東大前駅下車
(JR山手線渋谷駅/小田急線下北沢駅/京王線明大前駅より京王井の頭線乗換)
駒場アクセスマップ

発表題目
 「神々の抗日戦争―民族、国家、キリスト教」

要旨
1939年11月、ある中国人クリスチャンが上海で客死する。死因は心臓発作とも過労とも言われている。彼の名は誠静怡という。 日中戦争が悪化の一途をたどり、キリスト教界の活動も内陸部へと移転する最中でもあった。 本報告では、戦時中国における宣教活動の実態を誠静怡の死を起点として考える。
 誠静怡は1881年北京の満州族の家系に生まれる。その後ミッションスクールで在華の宣教師と親交を持ち、やがて洗礼を受ける。 1920年代以降、彼は留学を経て20世紀の中国を代表するキリスト教指導者へと駆け上がっていく。
 本報告では誠が1918年に組織した中華国内布道会(the Chinese Missionary Society.以下、布道会)の活動に焦点を当てる。 1930年代以降の布道会の宣教活動に注目しながら、戦時下の布教活動について俯瞰する。その中で、辺疆地域における宣教活動 が国民政府の重慶遷都と密接に関わる様子を描き出す。

※例会終了後には、会場近くで懇親会を予定しております。

 発表希望または例会についての問い合わせは幹事までお願いします。
 仙人の会 幹事(メーリングリスト管理者)08年度幹事 稲澤 努・娜荷芽(ナヒヤ)
 sennin.no.kai@gmail.com(←@を半角にしてください)