2008年 仙人の会4月例会発表


発表者:清水享氏(日本大学非常勤講師)

日時:4月27日(日) 14:00〜18:00ごろ

場所:法政大学92年館(大学院棟)6階601号室
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JR中央線・地下鉄南北線/有楽町線、都営新宿線市ヶ谷駅または
JR中央線・地下鉄南北線/有楽町線/東西線飯田橋駅下車、徒歩約10分
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発表題目
 「中国雲南省南部地域生態関連碑文調査概要報告」

要旨
 総合地球環境学研究所が二〇〇三年より始動した 「アジア・熱帯モンスーン地域における地域生態史研究の統合的研究:一九四五-二〇〇五」プロジェクトは この二〇〇八年三月三十一日をもって終了した。
 この研究プロジェクトは歴史時間を研究軸とした学際的な研究をおこなったものであった。 文化人類学をはじめ歴史学、医学、生物学、農学、林学など多角的な視点のアプローチによって アジア熱帯モンスーン地域の生態史を分析・解明し、その生態史モデルの再構築を試みたものだった。
 このプロジェクト内のチームの一つとして、 クリスチャン・ダニエルス(東京外大AA研)を中心として中国西南地方の若手歴史研究者が 中国雲南省元江流域といった雲南省南部生態史の調査・研究に取り組んだ。 そのアプローチの方法はこの地域に残されている生態関連碑文 ―すなわち森林保護、水利、鉱山開発、土地開発などに関わる碑文―の調査・分析をおこなうことによって、 地域社会がいかに生態環境に向かい合っていたのかを解明しようと試みたものだった。 この調査・分析の成果の一つとして 『中国雲南少数民族生態関連碑文集』がこの三月に刊行されるに至った。
 本報告は二〇〇三年から八度にわたっておこなわれた この雲南省南部地域の生態関連碑文調査と前述した碑文集編集作業の概要を報告するものである。 この碑文調査はさまざまな事由により、多くの困難をともなった。 調査上の問題点を含め、その調査・分析の経過を振り返ることによって、 この五年間の生態関連碑文調査とこの碑文集の意味するものを考えたい。

※例会終了後には、会場近くで懇親会を予定しております。

 本会では来年度以降の発表希望者を募集しております。
 発表者には懇親会費無料の特典つき。
 発表希望または例会についての問い合わせは幹事までお願いします。
 sennin.no.kai@gmail.com(←@を半角にしてください)

なお、今回の例会より幹事が交代致します。
新年度(08年度)幹事は 稲澤務氏(東北大学大学院)・ナヒヤ氏(東京大学大学院)の両名にお願いしました。
今後とも 会員の皆様のいっそうのご支援・ご教示を賜りますようお願い申し上げます。