発表者:小林玲子 氏(一橋大学大学院特別研修生・大阪経済法科大学客員研究員)
日時:12月18日(日) 14:00−18:00頃まで
場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟 (お堀の外側の校舎になります)
601号教室
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JR中央線・地下鉄南北線飯田橋あるいは市ヶ谷下車、徒歩約10分
交通機関については、こちらをご覧ください。
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発表題目
「『韓国併合』前後における間島居住朝鮮人の法的地位と帰化政策」
要旨
1860年代に、朝鮮人が間島(中華人民共和国延辺朝鮮族自治州の8割に相当する地域)に、災害などの影響で大挙して豆満江(図們江)を越え移住していった。朝清間で間島はどちらの領土に帰属するか明確に定められていなかったが、1905年に朝鮮の外交権を掌握した日本が、清国と間島問題の交渉を行い、1909年9月に間島協約を調印して間島は清国の領土と決定した。ほぼ1年後の1910年8月の「韓国併合」で、朝鮮は日本の植民地となった。この結果、清国の領土である間島に、「日本国臣民」の側面を持つ朝鮮人が全人口の8割近くを占めるという状況が発生した。本報告では、この間の間島居住朝鮮人の支配権をめぐる日清の政策対立と、朝鮮人に生じた生活状況の変化を考察する。