発表者:陳文玲氏 (東京都立大学大学院社会人類学専攻博士課程)
日時:10月30日(日) 14:00−18:00頃まで
場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟 (お堀の外側の校舎になります)2階、601号教室
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発表題目
「台湾民間信仰の「観音信仰」研究―桃園縣觀音郷の事例として」
要旨
台湾漢民族の宗教の特徴が、佛、道教の神々そしてさらにそのほかの諸霊・諸神が混在する重層的信仰であることは、すでに多くの学者に指摘されてきた。その中で、近年の台湾社会における新興仏教団体の髏キにともない、民間信仰化された「観音信仰」がどのように影響を受けたのかを考察してみたい。
本発表は、台湾の西北海岸部における漢民族の村にある民間信仰の「石観音」崇拝を中心にして、近年の「石観音文化節」という村おこしのイベントの中で、仏教儀式を採り入れて「観音巡礼」などの儀礼をおこなうことによって、民間信仰の中に仏教回帰の現象があらわれたという点検証してみたい。