2005年 仙人の会5月例会発表


発表者:緒方宏海氏 (東京大学大学院総合文化研究科博士課程)

日時:5月29日(日) 14:00−18:00頃まで

場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟 (お堀の外側の校舎になります) 201号教室

   http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campusmap/ichigaya-c.gif
 交通機関については、こちらをご覧ください。
   http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campusmap/020407ichigaya.gif

発表題目 
「村民自治に見る世帯と親族関係――中国東北地方農村の事例研究」

要旨
現代中国の農村では、国が推進する村民自治制度の理念として、民主主義的な村落運営が法律で定められている。しかし、実態として、宗族といった家族勢力が村民自治委員会に代わる村の実質の代理人であり、個々人の民主主義的な村落政治への参加に対する弊害とされている。本発表では村民自治制度とそこに生きる個人が家族を用いてどのような行動をとり、その行動が村民自治制度にいかなる影響を与えるのか、中国東北地方遼寧省農村の事例研究からこれを明らかにする。