2005年 仙人の会4月例会発表


発表者:銭 丹霞 氏

日時:4月10日(日) 14:00−18:00頃まで

場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス 大学院棟 (お堀の外側の校舎になります) 601号教室

   http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campusmap/ichigaya-c.gif
 JR中央線飯田橋あるいは市ヶ谷下車、徒歩約10分
 交通機関については、こちらをご覧ください。
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発表題目 
「超度儀礼からみる漢民族の祖先祭祀―中国浙江省象山県の事例より」

要旨
 発表者は2003年に中国浙江省象山県S村にある尼寺に住み込み、延べ1年間フィールドワークを行なっていた。調査対象の尼寺には所在地であるS村及び周辺村から約216の夫婦位牌が安置されている。清明節、旧暦7月、年末など伝統的な祭日に、尼寺では村々からの信者により共同の祖先祭祀が行われている。また、必要があっては信者が尼寺に来て個別に祖先祭祀を行なうことも多い。
 本発表は、この尼寺で行なわれている祖先祭祀儀礼、蒙山儀礼が仏教の超度(済度)儀礼であるという点に着眼し、漢民族の祖先祭祀を、超度という側面から考察してみたい。